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若手医師より

若手医師より

幅広く患者さんを診られる循環器内科になる |永井 貴之 Nagai Takayuki(2016年 東北大学卒)

初期研修:2016~山形県立中央病院

内科専門医研修:2018~山形県立中央病院

山形県立中央病院での勤務を経て、専攻医3年目(医師5年目)の2020年4月より、大学病院の循環器グループで働いています。臨床に関わりながら、大学院1年目もスタートしました。

父が循環器内科で開業していることもあり、私は学生時代から内科には興味がありました。初期研修が始まり、循環器内科では、急性冠症候群のような超急性期疾患から、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病(慢性疾患)まで、幅広く診ることができると実感できたことが、循環器内科を選んだきっかけです。

大学の日常業務は、入院患者の診察・検査・治療・急患対応・カンファレンス・外来・外勤など多種多様です。入院診療は4-5人のグループで行っており、循環器の専門分野の異なる医師の目が入ることで、より深い診療ができます。週1回の循環器全体カンファレンスでは、多くの先輩の前でプレゼンすることで、難渋している問題点に対する異なる視点からのアプローチを得ることができます。

私は、主に心臓超音波検査・経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)に従事しています。患者の生命やQOLに直結するものが多く、やりがいを強く感じます。侵襲的な検査・治療が多く、難しそうに見えるかもしれませんが、山形大学の関連病院では、専攻医になると冠動脈造影・冠動脈ステント治療・ペースメーカ植込みも指導のもと任せてもらえます。実際にやってみることで、知識・興味が深まる分野だと思います。まだ大学に来て数ヶ月ですが、とても印象に残った患者さんがいます。治癒の望めない慢性心不全の患者様でしたが、毎週の多職種カンファで終末期について何度も話合い、カテコラミンを使ったまま外出が叶った事例がありました。心不全緩和治療がますます増えると予想される中、循環器内科の緩和医療の大切さを実感できた機会でした。

循環器は忙しく休めない科のイメージがあるかもしれませんが、余暇の充実も、積極的に勧めてもらえます。理由なしの有給休暇を月1回とることを推奨していたり、夏休みは1週間を2セットとれたりできます。フリーが多く、on offがはっきりしています。チーム当番体制が整備されており、主治医制よりも、自分が不在の間の、状況予測力がつくと思います。興味がありましたら見学にいらしてください。わかりやすく魅力を伝えられるように頑張ります。

私の内科専門研修スケジュール