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若手医師より

若手医師より

循環器急患が怖い。だから専門にしたい。 |中村 元治 Nakamura Motoharu(2016年 山形大学卒)

初期研修:2016~山形大学医学部附属病院

内科専門医研修:2018~山形大学医学部附属病院

山形大学医学部附属病院で初期研修を開始し、たすき掛けで、2年目の7月から置賜総合病院で勤務させてもらいました。専攻医1~2年目(医師3~4年目)も、置賜総合病院の循環器内科で働いてきました。専攻医3年目になり、大学病院に戻って循環器グループで勤務しています。

私は癌治療にも興味がありましたが、初期研修が始まり、循環器の病気が怖かったこと、救急対応できる専門分野が欲しかったことが循環器を選ぶきっかけになりました。また、地域医療の研修先だった北村山公立病院でも、循環器内科の先生方に良くして頂いたことも、循環器内科を選んだきっかけです。

私の基礎を作ってくれた病院は、置賜総合病院です。置賜総合病院の先生方から熱心なご指導を頂き、多くの検査・治療を任せていただきました。数年前はPCI後の確認カテーテル検査を、ほぼ全例行っていた(現在はガイドライン改定で、必ずしも推奨されなくなっています)こともあり、冠動脈造影は、年間100例ほど経験させていただきました。また、専攻医1年目の後半からは、PCI術者も任せて頂けるようになり、上級医の先生方に指導いただきながら、数を重ねることができました。最後まで私自身がやり切れたPCIは10例ほどだと思いますが、難しい病変や危険性の高い病変の時には、上級医の先生からすぐにフォローして頂ける体制でした。また1番若年であったため、ペースメーカーの本体交換術は、私を中心に施行させて頂けました。新規ペースメーカー植込みも20例ほど、施行することができました。さらに置賜総合病院では、下肢の血管形成術やカテーテルアブレーションも参加させていただき、学習することができました。手技だけではなく循環器外来、循環器当番、さらに内科学会や循環器学会発表の経験も積むことができました。置賜総合病院も大学と同様に、中堅~上級医の先生も1stコールを担当して頂けたため、若手も休日が確保されていました。

置賜総合病院は、地域の中核を担う病院であり、多くの指導医がいらっしゃいます。検査や手術件数も多いため、実戦経験を積むことができる点が、研修において大きな魅力だと思います。置賜総合病院で学んだことをベースに、次は大学で、ロータブレーダー、ICD、 CRT-D、TAVIなど、さらに経験を積み、実力をつけていきたいと思います。

私の内科専門研修スケジュール