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僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療をご希望の患者様・医療関係者の皆様へ

2026/03/16

<僧帽弁閉鎖不全症とは>

 心臓は4つの部屋(左心房・左心室・右心房・右心室)から成り立っています。左心房と左心室の間には血液が逆流しないように2枚の膜で構成された僧帽弁という逆流防止弁がついています。僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁の閉鎖が悪くなり、左心室から左心房へと血液が逆流してしまう病気で、これにより全身への血液の循環が損なわれてしまいます。僧帽弁閉鎖不全症が重度になると、息切れ、動悸、疲労感、めまい、咳、むくみ などが自覚されるようになり、ひどいと呼吸困難を引き起こし、命の危険もでてきます。

<僧帽弁閉鎖不全症に対する治療>

 弁自体を直接治療できる薬物はありません。開胸手術が標準治療として確立していますが、高齢者や併存疾患を多数かかえる患者さんへは負担が大きく、その分リスクが高くなります。
 経皮的僧帽弁クリップ術は、2018年4月から本邦に保険償還された、外科的僧帽弁形成術・置換術のリスクが高い患者さんに向けた新しいカテーテル治療です。外科手術に比べ、胸を開くことなく、心臓を止めることなく、施行できるため体への負担が少なく治療することができます。

① 1cm弱の太さのカテーテルを、足の付け根の太い静脈から挿入します(図1)。
② 右心房から左心房にカテーテルを進めます(図2)。
③ クリップを閉鎖が不十分になっているところまで操作し、僧帽弁をクリップで挟み込み、逆流が減少したことを確認してクリップを留置します (図3)。
④ カテーテルを抜き、止血処置を行って治療終了となります。

 カテーテル治療は、傷口が小さいことに加え、人工心肺を使用しなくて済むことから、患者様の体への負担が少ないこと、早い社会復帰が期待できることが大きな特徴です。手術時間は、約2時間前後です。合併症なく順調であれば、術当日から歩行リハビリを開始し、10日前後で退院可能となります。
 当科では、2種類の僧帽弁クリップシステムを導入しているため、患者様の僧帽弁形態に、より適したクリップを選択し、より安全に行うことができます。

●患者様へ:
 気になる症状やご相談がございましたら、かかりつけ医にご相談の上、山形大学医学部附属病院 第1内科新患外来を受診してください。
第1内科新患外来: 平日(月~金) 午前8:30~11:00 受付

●医療関係者の方へ
 僧帽弁閉鎖不全症の患者様をご紹介いただく際には、地域医療連携センターを通してご予約いただくか、緊急の場合は、医局にご連絡いただき、田村または緊急担当医をお呼び出しください。

山形大学医学部附属病院地域連携室へのリンク:
 http://www1.id.yamagata-u.ac.jp/MIDINFO/t-medical/region/

緊急ご相談窓口:  山形大学医学部 内科学第一講座 医局  
                         電話: 023-628-5302
                          FAX: 023-628-5305