<心房中隔欠損症とは?>
心房中隔欠損とは、心臓の中の右心房と左心房の間にある心房中隔という仕切りに「穴」(欠損孔)がある先天性の心臓病です。欠損孔を通じて左心房から右心房へ血液が流れ込みます。幼少期には症状がないことが多く、学校検診の際に心雑音や心電図異常で発見されることも多い病気です。治療せずに放置すると、労作時息切れ、呼吸困難、むくみといった心不全症状が現れ、日常生活の質が著しく低下するだけでなく、生命の危険に至ることが知られています。

<心房中隔欠損症の治療とは?>
開胸手術による閉鎖術のほかに、カテーテルを用いて開胸することなく欠損孔に閉鎖栓を留置する方法があります。カテーテル治療は、傷口が小さいことに加え、人工心肺を使用しなくて済むことから、患者様の体への負担が少ないこと、早い社会復帰が期待できることが大きな特徴です。
方法ですが、1cm弱の太さのカテーテルを、足の付け根の太い静脈(大腿静脈)から挿入します。欠損孔を通して右心房から左心房へガイドワイヤーを進めます。閉鎖栓のディスクを開き、欠損孔が閉鎖していることを確認後、カテーテルから閉鎖栓を切り離し留置します。
手術時間は、約1時間前後です。合併症なく順調であれば、術当日から歩行リハビリを開始し、7日前後で退院可能となります。

<卵円孔開存とは?>
卵円孔開存は、右心房と左心房の壁(心房中隔)に開いている孔で、健常者の約 25%に存在します(図1)
これがあっても、通常は症状がなく問題となることはありませんが、ある特定の状況(お腹に圧力のかかる状況,咳や排便など)では、卵円孔が開いて血液の漏れが起きます。この時に、足などの静脈にできた血液の塊(血栓)が卵円孔を通って右心房から左心房に流れ、脳の血管に詰まれば、脳梗塞を起こします。重症の場合には手足の麻痺や言語障害などの後遺症を残します。このような脳梗塞は、比較的若い人に多いことが特徴です。

<卵円孔開存の治療とは?>
従来は、脳梗塞の再発予防のために、血液をサラサラにする薬剤(抗血小板薬、抗凝固薬など)を使用し、血栓が作られるのを予防する治療が一般的でした。これらの薬物治療の有効性は明らかですが、卵円孔開存をカテーテルで閉鎖するという新しい治療が開発され、薬剤単独による治療よりも脳梗塞再発の予防効果が高いことが示されています。
カテーテル治療は、傷口が小さいことに加え、人工心肺を使用しなくて済むことから、患者様の体への負担が少ないこと、早い社会復帰が期待できることが大きな特徴です。
方法ですが、1cm弱の太さのカテーテルを、足の付け根の太い静脈(大腿静脈)から挿入します。卵円孔を通して右心房から左心房へガイドワイヤーを進めます。閉鎖栓のディスクを開き、欠損孔が閉鎖していることを確認後、カテーテルから閉鎖栓を切り離し留置します。
手術時間は、約1時間前後です。合併症なく順調であれば、術当日から歩行リハビリを開始し、7日前後で退院可能となります。

●患者様へ:
気になる症状やご相談がございましたら、かかりつけ医にご相談の上、山形大学医学部附属病院 第1内科新患外来を受診してください。
第1内科新患外来: 平日(月~金) 午前8:30~11:00 受付
●医療関係者の方へ
心房中隔欠損症や卵円孔開存症の患者さんをご紹介いただく際には、地域医療連携センターを通してご予約いただくか、緊急の場合は、医局にご連絡いただき、田村または緊急担当医をお呼び出しください。
山形大学医学部附属病院地域連携室へのリンク:
http://www1.id.yamagata-u.ac.jp/MIDINFO/t-medical/region/
緊急ご相談窓口: 山形大学医学部 内科学第一講座 医局
電話: 023-628-5302
FAX: 023-628-5305