先輩方の熱いご指導をきっかけに心カテの面白さに惹かれ循環器道を志し、北九州の小倉記念病院で研修させていただきました。

小倉は九州の玄関口で博多まで新幹線で15分と利便よく、物騒ですが海も近く住みやすい街です。小倉記念病院を選んだ理由については、よく聞かれますが、

・まず単純に症例数が多い
・広く門扉が開かれている
・見知らぬ土地へ行ってみたい

などなどであります。

記念病院では修練医という身分で後期研修医と同等の扱いであり、当直はハード（救急は断ったらクビ）ですが、外来はなく日中はほぼカテ室に入り浸りの生活でした。
研修当初は体力的に限界寸前の状態でしたが、夏ごろから仕事にも慣れギャグも通じるようになり、同期・スタッフの方々に支えられ、何とか冠動脈造影300件に到達しPCIを行う資格を得ることができました。

小倉記念病院はカテ室が6つ（アブレーション2つ）あり並列で進んでいきます。
雑な操作をするとすぐに外野から野次が飛んできて交代となります。
また核医学検査やFFRでの虚血評価が厳命されており、毎日朝・夕行われるカンファレンスで了承されないとPCIすることはできません。
症例数が多いので、日々complex PCIが行われておりstrategyや合併症時のbail outを見て学べたのは収穫でした。またPCI以外にもEVT,TAVIなどにも参加でき刺激になりました。

ドタバタもあり当初はヤバいとこに来たなという感じでしたが、終わってみれば充実感のある1年だったと思います。小倉流の心カテのよいところを今後山形で還元できるよう頑張る所存であります。
今後ともよろしくお願いいたします。

興味のある先生はいつでもご連絡ください。個人的には体力のある5・6年目頃に行ければトレーニングとして最高だと思います。