肺は常に休むことなく、外界にさらされる臓器
肺は人間が誕生し、産声を上げた瞬間から、生命が終わり息を引き取る時まで休みなく働き続けます。そして常に外界と接し、様々な病原体、アレルゲンにさらされ続ける過酷な臓器です。呼吸器官には感染症、アレルギー、腫瘍といった疾患や、気腫化、線維化といった多彩な疾患が発生することから、様々な分野の疾患を担当することができます。我が国においても世界的にも、呼吸器感染症や肺悪性腫瘍は死因の上位を占めていること、慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息は未診断の潜在的な患者が多いことから、診療における需要が非常に高い分野でもあります。