FROM YOUNG

若手医師より

若手医師より

私とエコーとカテと |山口竜平 Yamaguchi Ryuhei(2016年 山形大学卒卒)

初期研修:2017~山形大学医学部附属病院

内科専門医研修:2019~石巻赤十字病院、2021~山形大学医学部附属病院

専攻医3年目の山口です。初期研修2年を大学病院、専攻医1年目・2年目を市中病院で勤めて現在大学病院勤務となっております。

この文章を読んで頂いているのは学生または初期研修医の方でしょうか。
「初期研修は大学病院と市中病院どっちが良いのだろう」
「市中病院にするとして県内?県外?」
「後期研修にはどう繋がっていくの?」
「医局に入るの?入らないの?入るならいつなの?」
など無数の悩みを抱えていると思われます。

そこで私の考える大学病院と市中病院のメリットについて簡単にお伝えします。

まず大学病院。科内の人数が多いこと、そして標榜科の多さが魅力です。

循環器の検査・治療は多岐に及んでいます。心エコー、シンチ・CT・MRI、冠動脈疾患に対してのカテーテル治療、末梢動脈疾患へのEVT、不整脈へのアブレーション、ICD・CRTDなどデバイス治療など様々に及びます。救急の最前線にいると思えばリハビリや外来、検査などまで担っている、そんなバラエティに富んだ科です。そしてそれぞれの分野で上級医がおり色々な場面で指導頂けることは若手にとってこの上ない環境です。

また標榜科が多いことは患者に対して多面的により専門的に対応していけるため治療の助けとなり、そして全身管理が必要とされる科という特徴があるとことからも日々勉強になります。

続いて市中病院。大学病院より医師もその他メディカルスタッフも少ないことがほとんどです。

医師の人数が少ない分、自らの担当する患者さんが必然的に多くなります。急性心筋梗塞、急性心不全、重症不整脈などの急性期治療はもちろん慢性期治療がいかに重要かというところまで様々な症例を通して学ばせて頂けると考えます。技量、判断力次第で患者さんの状態が大きく左右するということもあり非常に責任が大きいことはプレッシャーですが、上級医はもちろんメディカルスタッフもその状況に慣れているわけですから手厚く力を貸してくれること間違いなしです。

読んで頂きありがとうございました。ところでタイトルは響きの良さでつけたので特に現在エコーやカテーテルが専門という意味ではありません。この先生はどうして循環器を志望したのか、実際のところ何で苦労したか、デメリットだと思うことはあるか、今選べるならどういう進路にするか、あれこの先生卒業と研修開始がずれているのはどうしてだろうかなども聞きたいのではと思います。しかしこの原稿の余白はそれを書くには狭すぎます。

興味があれば医局説明会のときや実習・研修で第一内科にきたときに声をかけてください。このご時世では飲みにいって軽く話でも、と言えないことが残念ですがソーシャルディスタンスを保ちつつ医局でお茶しながらお話しましょう。

私の内科専門研修スケジュール